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近年,量子の基礎に対する関心が増加しています.その背景には,量子情報科学の発展が一因として挙げられます.Bell不等式の破れなど,従来は科学哲学の領域に留まっていたものが,量子テレポーテーションの本質であったり,量子暗号の安全性,量子計算の速度向上の根拠ともなることが明らかになり,情報的な量子基礎の見直しが世界的に行われています.時代の変遷とともに,量子基礎論の研究への敷居が下がり,多くの若者が自信を持って量子基礎について議論できる風潮が形成されてきたのは喜ばしいことです.しかし,我が国においては,量子基礎論の研究会が不足しており,特に若者が気軽に発表できる場所が少ないのが現状です.このような状況を踏まえ,研究会「Quantum Foundations(略称QF)」は2024年に設立され,年に一度定期的に開催されることになりました.第3回目となるQFは,初めて関西(大阪大学)での開催となります.



キーワード: 量子力学の解釈,観測問題,不確定性,実験形而上学,量子非局所性,エンタングルメント,量子測定,量子開放系,不可逆性,一般確率論,確率概念の基礎,量子力学(場の量子論)の数学的定式化,EPRパラドックス,Bellの定理,文脈依存性,シュレーディンガーの猫,ウィグナーの友人,弱値,情報と測定,乱数,情報熱力学,量子暗号,量子通信,量子計算,量子重力,量子宇宙論,因果律,時間,など

Information

  1. 日時:2026年3月5,6日 18,19日
  2. 場所:大阪大学・豊中キャンパス南部ホール+オンライン.
  3. 参加費:未定
  4. 懇親会:未定

  5. Quantum Foundationsでは広く発表者を募集します.
  6. 学生を含む若手が気楽に発表できる場としたいので,発表希望が多い場合は内容に加え,若手を優先させていただきます.
  7. 発表はオンラインも可ですが対面を優先させていただきます.また,人数次第ではポスター発表も開催します.
  8. 発表時間はプログラムによって変更となりますが,発表20-25分+質疑応答5-10分です.
  9. 研究会は記録用と して録画させていただきますが,個人による講演やポスターの写真撮影(スクリーンショットを含む)および録画は禁止させていただきます.

Application Form

参加登録:未定
お問い合わせ

Programs

招待講演(敬称略):未定
チュートリアル講演(敬称略):未定 

Organizers

実行委員(あいうえお順):荒井駿(東大),飯沼昌隆(広島大),木村元(芝浦工大),倉持結(九大),高倉龍 (大阪大),谷村省吾(名大),筒井泉(KEK, 日本大学),羽田野直道(東大),細谷曉夫(東工大),皆川慎太朗(エクス=マルセイユ大学 ),李宰河(東大)