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研究内容

研究の目的はシンプルに「量子論を理解したい!」ということにつきます. 生誕より百年以上が経過し,物理学の基礎理論としての地位を確立している量子物理学は,素粒子や原子,分子の微視的世界の法則を見事に"説明"し,今では半導体技術やレーザー技術など現代科学技術の基盤としても欠かせません.

ところが,驚くべきことに,量子力学を真に理解している人はいないと言われています*.実際,量子力学には,コペンハーゲン解釈,多世界解釈,Qbism,実在論的解釈など,様々な解釈があり,現在に至っても統一的な見解はありません.

当研究室では,量子力学の基礎を「量子情報理論」,「量子開放系理論」,「一般確率論」などと絡めながら研究を行っています.

* 実証主義や操作主義的な立場に割り切ってしまえば,量子力学を確率論・情報理論として問題なく扱えることができます.この視点は,悪名高い観測問題にも当てはまり,現在ではあらゆる観測過程を記述する測定理論が発達しており,量子情報科学を中心として広く使用されています.